雨宮処凛さん 

例年よりも鼻炎の訪れが早いように思います・・昨日から結構ぐずぐず・・・・・ ヘックションが続き、薬飲んで頭がぼ〜〜〜っとしております・・・・・

しかも先日、胸を強打したときに、どうもまたヒビが入っちゃったか・・くしゃみすると胸が痛い・・しかし分厚く豊満な場所のはずなのに、ちょっと打ったり、憲法の本を枕にしたぐらいで何故ヒビが入るのだろう・・・・・

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ぼ〜〜っとしながら、この記事読みつつ・・・・

日経より

成人年齢引き下げ、党内論議に着手・自民憲法審

 自民党憲法審議会(中山太郎会長)は14日の総会で、民法で20歳以上と定める成人年齢などの18歳以上への引き下げに向けた党内議論に着手した。昨年5月に成立した国民投票法(憲法改正手続き法)が原則18歳以上に投票権を与えたのに伴う措置。憲法改正に限らず、国政にかかわる重要課題を問える「一般的国民投票制度」のあり方も並行して検討する。今後は週1回程度会合を開く予定。(07:03)

国民投票法の話自体がまだ若者はわかっていないような気がする。成人年齢引き下げで憲法改正問題を若者が論じてくれるきっかけになるのなら嬉しいけれどね。

 憲法関連の集まりはなかなか若者を引きつけられないけれど、昨日の貧困と労働を考えるシンポジウム 雨宮処凛さんと三都物語 は若者がいっぱいでした。

熱気もあり、立ち見もでる盛況さに加え、みな、非常に熱心にメモを取りながらパネラーの方々の話を聞く姿に、少し驚きました。

貧困と労働基準法以下の労働条件の拡大にどのように対抗する運動をしているのか、雨宮さん、首都圏青年ユニオンの河添さん、北九州市元ケースワーカーの藤藪さんのお話は若者の雇用条件がいかに劣悪か、をリアルに聞きました。

正社員という名のワーキングプアな若者の実態。8時〜23時まで労働させられて残業手当がない、大手電機量販店の採用即役員の肩書きをつけて、労働組合に加入出来ないようにし、残業も出さないようにしている実態など・・・・教えて頂きました。

正規雇用で月給制の所で働くための条件が

「次の給料日までのお金があること」

「毎日会社に通えるだけの交通費があること」

だというのは・・・重たい事実です。

他にも北九州市の福祉事務所の追い返す手口や困窮している人を助けるどころかどこまでも受給資格を与えない実態など・・・・・・・・これには頭に来ることがたくさんありますが・・・・

(-_-)だめだ・・・ぼ〜〜っとしてて・・・・今日はここまでにします〜〜

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不正受給関連コメント考察 

どうも〜〜裕福で、右派重鎮でおじさんな、お玉おばさんです・・・(爆)


三輪様の所に晒して頂いたせいで(三輪様TBしてきてね)、アクセスが増えているのかと思っていたのですが・・ ポチの増え具合からすると、どうもそうではなく、やはりワーキングプアの問題をいかに皆さん気にかけているのかを肌で感じています・・・・

(そうそう、お玉がアクセスカウンターを表に出さなくなったのは、そんなもので、内容の善し悪しを判断出来ない様な気がしてきたから・・・・ まあ、そのうちかわいいカウンターがあればまたつけてみるかも知れません・・)

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お玉は・・・自分の苦労がお玉なんかに分るわけがない、あんたは理想とウソしか記事にしてない、だからリアルでない・・というご批判があれば、それは甘んじて受けなければならないと思ってます。

 不正受給者を許せるわけないじゃない・確かに医療費の問題も学費の問題も給食費の問題もあるでしょう。本当に困っている世帯は無料化してしかるべきだとお玉だって思うさ。でも不正受給・・その温床に役所の対応があるでしょうに、何故まずそこへメスを入れないのか・・・・やくざが不正受給をしている事を問題にするのに、どうしてまず、「2万円あれば生活できる」「一生そういう生活が嫌なら、働けばいいだけです」などというくくりで不正受給の話をしたがるのか・・うさんくさい・・・・そう思ってコメント欄へ乱入(管理人なのになぜ乱入?)しましたが・・・山田さんは山田さんで不正受給に怒っているんだよね。そこをお玉もきちんとふまえて書くべきだったかな?でも記事違いで「優しさのない文章で」持論展開されてもそれは伝わらないんだよなあ・・・

「お玉のお部屋」に先ほどメール下さったある方のお話です・・「生活費2万円でどうやって暮らすのかと思って見ていたら、生活費2万円を、食費2万円と置きかえられる感覚の方々の議論か・・・と思った瞬間、醒めてしまった」そうです・・ほんとうに・・言葉もありません・・

最後に久し振りに書いてくれた、必殺通行人様

あなたが必死で頑張って、はい上がった、そのあなたの強さは素晴らしいと思う・きっと言い尽くせぬ事があったのでしょう・ お玉なんぞ、足元にも及ばぬ精神力と強さをきっとあなたは持っているんだと思うよ。
お玉の近しい人もそうでした。必死で生活し、状況を克服出来る自分に厳しい人でした・・
でもあなたと根本的に違うのは、はい上がれたことを誇りこそすれ、そう出来ない人全てを「甘えている」と切り捨てたりはしなかった・・ だからといって、あなたの言う「甘え」が全て違うとはお玉だって思ってない。でもね・・


強く頑張れる人間しか生き残れないような社会にお玉はしたくない。そんな社会はお玉はいらない・・

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ワーキングプア・・お玉の許せないもの 

###通りすがりとか、名無しとかの名前で投稿してきても、よほどお玉のお心に響かない限りは表に出さないよ・・・

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護憲派アマゾネスの守り神(*^_^*)、人生アウトさまのコメントがお玉の心に響きました・・

どうも、ちょい強者です。競わなくても人に勝ててきました。
遊び感覚で、努力する人よりも結果を出せたので「偶然の勝利は私の手柄ではない」と考えるようになりました。
自己責任や努力を言う人は、自分が飲んだ母乳の料金を支払ったのでしょうか。おむつの交換料を、産婦人科の使用料を、日本語の授業料を支払ったのでしょうか。
自分の命を自分だけで獲得した、とは思っていないでしょう。

私達がコインロッカーに捨てられず、間引かれずここにいるのは、「偶然」と「他者」によるものです。
私が苦労無しで結果を出せてたのは、「偶然」によるものです。
裏返せば、「偶然」や「他者」によって死んだり負けたりする人が数多くいる、ということです。

禍福は糾える縄の如しと言いますが、その縄は一人一人バラバラなのでなく、社会総体で一本の縄なのですね。だから。
 滅多と自分のコメント欄へ乱入しないお玉がワーキングプアや格差や生活保護の話でなぜ突っ込むのか・・
 それはね、確かに存在する「やる気のない」「働けるのに働かない」「不正受給する」どうしようもない、ホンの一握りの(お玉が調べた限り数%もいないじゃないですか・・)事をわざわざ持ち出して、本当に苦しむものをさらに苦しめようとする、その態度が大嫌いだからです。不正受給を本気で正そうと思うならば、それ相応の「書き方」をして欲しい・・厳しいですが、そう思いました。
ところがね、リアルな世界で結構いるんですよね・・そういう風にしか貧困を語れない人・・・仕事を取るためには携帯電話を持たねばならない「生活保護者」もいるかも知れない、でも「携帯持ってるなんて・・」とか「髪を染めているなんて・」といったことすら、おかしいらしい・・・・おかしいのか?
 テレビでやっているワーキングプアなお話を「絵空事」のように思っている人もいる・・・そんな発言をする人たちを知っているお玉って、お金に困っていない人なんだよな。こういう書き方をする時点で、すでにかなりな「上から目線」なのかもしれない・・
 ワーキングプアという呼び名は知らずとも、小さな頃から働いても働いても報われない、貧困な生活を余儀なくされている人をお玉は知っていました・・・奨学金を受けての高校進学という選択肢すらなかった、四畳半もないアパートの一室で中学時代からほぼ1人で親と離れて住んでいる人でした・・それはお玉にとって、とても近しい人でした。
・・・まずこういう人たちを助けることを考えずして、何が福祉なのか。誤解されることを覚悟で言わせて頂けるのならば、たかが1〜2パーセントの不正受給者の取り締まりへの発言に終始して、挙げ句、それが左翼や野党の責任かのように言い放つ・・そういう事をお玉はどうしても・・どうしても認められないのです。
 人生アウトさんが書いてらっしゃる「偶然」と「他者」の意味。そうですね、お玉もいま、偶然「こういう風に生きている、生きることができている」のだと実感してます。このお玉ブログをやり出してから、その思いはいっそう強くなってます・・・

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ワーキングプアは人ごとじゃない 

最近右派左派ともに、酔っぱらってコメント書く方が増えてます・・・だめよ、酔うとつい本音を書きすぎるからほどほどにしてね・・・・

水葉ちゃんが吠えてます・・恐れをなしたか、生活水準引き下げは見送りになったらしい・・・世論が怖くて見送りか・・・相変わらずだね自民党・・公明党

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政府・与党、生活保護基準下げ見送りへ…世論反発に配慮

政府・与党は10日、2008年度予算で、厚生労働省が検討していた生活保護の最も基本的な給付である生活扶助基準の引き下げを見送る方針を固めた。「弱者切り捨てだ」などの世論の強い反発に配慮した。生活扶助基準については、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)2006」で、見直しが明記され、厚労省の有識者会議「生活扶助基準に関する検討会」で水準について検討していた。

 全国消費実態調査などのデータを基に比較を行い、生活扶助を受けている世帯の方が受けていない低所得世帯よりも生活費の支出が「高め」であるとする報告書をまとめた。これを受けて、舛添厚生労働相は記者会見で「基準を若干引き下げる方向の数字が出る」と明言していた。

これに対して、与党内からは「検討会が緻密(ちみつ)な比較を行ったことは意義深いが、基準を見直すほどの違いがあったとは思えない」(幹部)などの意見が出ていた。また、民主党などが引き下げを強く批判しており、「引き下げは最悪のタイミングだ」(自民党中堅)として、見送りを固めた。

 一方、地域の物価などの違いに応じて基準額に最大22・5%の差をつける「級地」については、同検討会の報告書が「地域間の消費水準の差は縮小してきている」と指摘したことから、厚労省は、級地の違いによる基準額の差の縮小を引き続き検討する方針だ。

2007年12月10日13時20分  読売新聞)
生活保護やワーキングプアの話をすると、そうなった自己責任や努力不足??甘え????なんて事を言い出す輩がおられます・・・・いえ、ネットだけでなく、実際リアルの世界にもおられます・・はい・・こういう人たちはいつも自分は安全なところにいて、想像力なくまったく無防備にお話しされます・・・・なぜだろうなあ・・・・
生活保護を受けながら「でもあんなコトしてる、こんな贅沢してる・・」という言い方も耳にすることがあるけどさあ、その貧しさをリアルに知らないくせにそんな風に語らないで・・・一生懸命に働いているのにはい上がれない、そんな人たちが日本で多数派になろうとしてます・・お金持はよりお金持になり、それ以外の人たちとの格差はどんどん広がる社会・・・・・
昨日のNHK特集でもあったように、これからはワーキングプアな家庭に育つ子供達にも目を向けて行かねばなりません。子どもの頃からワーキングプアを実感し学校へ行けない状況・・・
大学を出て、いったん就職しても会社が倒産したり、リストラされればたちどころに陥ってしまう・・誰のみにもあり得るのが今の日本の「ワーキングプア」の現実なのです。
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ワーキングプア NHK特集 

わ〜〜今日はまともな記事書けそうもないなあ・・

とりあえず、緊急に・・おしらせ。 

ワーキングプア1・2 アンコール放送
12月10日(月)総合22:00〜23:28 

昨年放送分のまとめのような再放送です。

そして、今度の日曜日・・

ワーキングプア3
12月16日(日)総合(時間は21時15分〜?)
http://www.nhk.or.jp/special/schedule/index.html

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ワーキングプア 

書きたいことを思うままにしか書けないお玉です・・・実はリアルな世界でも思うままにしか語れないお玉で・・

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このまえ、お玉の知り合い数人で「ワーキングプア」の話をしました・・ワーキングプアについてどう思う?と聞くと、「ああ、あの働けるくせに仕事に就かないで遊んでいるフリーターのことでしょ」と即答する人がいて・・・・・世の中未だにそんなのがまかり通ってるんだとへこんだりもしたんですけど。

ちょっと最近いろんな本が出てきているせいもあって少しは浸透してきていると思いつつ・・知り合い達の目の色が変わったのは「高学歴ワーキングプア」の本でした

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
(2007/10/16)
水月 昭道

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大学や大学院を出ているのにうまく就職出来ない。思ったところに勤められない・・・そのまま海外に留学したりして、帰国後よけいに就職出来ない事例などをご自身の子どものことで実は体験している方もおり・・・それを「単なる甘さ」や「働けるくせに働かない」という事と全然ちがう、けどこれってひょっとしてワーキングプア予備軍なの〜〜〜!!というお話をいくつか聴きました・・

その視点から・・・じゃあ、なぜ働きたくても終身雇用の受容がないんだろう?再就職がどんどんむずかしいのはなぜ?女は嫁に行けばいいから就職は腰掛け程度と思っていたけど、あれれ??いまって結婚率も下がっていて、腰掛けのつもり・・・派遣社員で良いじゃないと思っていたらもう40歳が目の前だわ・・・・・・え、保険とか年金とか大丈夫なの!!!!ちょっとお玉教えてよ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・いえ、お玉が教えるには能力の限界もあり・・

「な、身近なところで不安が出てくると経済とか、政治とか気になってくるよね」

ワーキングプアを自己責任だと言い切る人たちの話もちょっとした。みんな我が子とかかわりのないときとは違い「なるほど・・全然人ごとじゃないよなあ・・」と・・・・

ワーキングプア予備軍・・・働いているけど、かつかつの生活、結婚なんかとてもできるほど稼げない・・派遣社員から抜け出せない・・・でも親元にいるから何とかやれている・・こういう人がお玉のまわりには増えてます・・そして親に頼らずに頑張っている、でもなかなか思うように就職出来ない若者は・・・・・家を失ってネットカフェ難民になったり、日雇いでその日をしのぎつつ就職の機会を探している・・・・・でも中には面接を受けに行く賃金すら捻出するのがむずかしいケースもあるそうで・・・・

ワーキングプアを自己責任なんて言うな。ホンの10数年前、派遣社員をもてはやし、専門職とか新しいチャンスとか言って祭り上げてたマスコミも含め・・・・

その上で・・厚生労働省が考えているワーキングプアの最低賃金にまで生活保護水準を引き下げようかと検討するおかしさをきちんと正さねばならない話もしていかねば・・・

中国新聞社説より

生活保護切り下げ 物差しの当て方が逆だ

働きながらも収入が少ない人たち(ワーキングプア)の中には、生活保護で支給される「生活扶助」の金額より低い出費で暮らしているケースがある。ならばそれに合わせて保護基準を引き下げようと厚生労働省が計画している。もっともらしくは聞こえるが、物差しの当て方が逆ではないか。

 厚労省の検討会がおととい、こんな報告書をまとめた。

 夫婦と子どもの三人世帯でみると、低所得世帯の生活費が月額約十四万九千円なのに比べ、生活扶助は千六百円高い。六十歳以上の一人世帯では八千四百円高い。

 その差額分引き下げが厚労省の狙いのようだが、これでは生活保護の理念にもとるだろう。

 国民は「健康で文化的な最低限度の生活」を憲法で保障されている。誰でも働けなかったり、収入が減ったりして生活苦に陥ることがある。その時に、目安になる「最低生活費」と収入との差額が支給される。これが生活保護だ。

 とすれば先の場合、低所得世帯に対しては不足分の保護申請を促すのが筋だといえよう。

 背景には財政事情がある。政府は、骨太の方針で社会保障費の圧縮を打ち出した。厚労省は来年度予算で千二百億円の抑制を求められ、その一部を保護費減で賄おうとしているからだ。

 「最低生活費」が高額に設定してあるのなら、それも仕方ないかもしれない。しかし現実はぎりぎり。老齢加算が廃止された時には「風呂の回数を減らして節約」「香典が出せないから葬儀に行かない」など切実な声が上がった。それをさらに切り詰めたら、生活はどうなるだろう。

 「マイナスの悪循環」も懸念される。先に成立した改正最低賃金法は、生活保護並みの収入アップを念頭に置いて、最低賃金を決めるよう求めている。ワーキングプアを救うためだ。保護基準が下がり、連動して最低賃金も下がるようでは、改正法が泣く。

 邪推かもしれないが、厚労省は、一部にある生活保護への冷ややかな目に「悪のり」しているようにも感じる。昨年度は九十億円にも上った不正受給は厳しくチェックしなければならないが、それとこれとは別の話である。

 歳出削減が叫ばれながら道路予算などは縛りが緩みつつある。防衛省の疑惑をみると、野放図な支出を疑わざるを得ない。国民の「命綱」に手をつける前に、まだすることがあろう。

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日弁連会長声明集 

安易かつ拙速な生活保護基準の引き下げに反対する会長声明

厚生労働省内の有識者会議「生活扶助基準に関する検討会」(以下「検討会」という。)は、本年11月30日、生活保護基準の引き下げを容認する報告書を出し、これを受けて舛添要一厚生労働大臣は、来年度からの引き下げを明言した。

しかし、生活保護基準は、憲法25条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」の基準であって、国民の生存権保障の水準を決する極めて重要な基準である。

11月28日に可決成立したばかりの改正最低賃金法は、「生活保護との整合性に配慮する」ことを明記して最低賃金引き上げに道を開いたが、生活保護基準が下がれば、最低賃金の引き上げ目標額も下がることとなる。また、生活保護基準は、地方税の非課税基準、介護保険の保険料・利用料や障害者自立支援法による利用料の減額基準、公立高校の授業料免除基準、就学援助の給付対象基準、また、自治体によっては国民健康保険料の減免基準など、医療・福祉・教育・税制などの多様な施策の適用基準にも連動している。したがって、生活保護基準の引下げは、現に生活保護を利用している人の生活レベルを低下させるだけでなく、所得の少ない市民の生活全体にも大きな影響を与える。

このような生活保護基準の重要性に鑑みれば、その引き下げに関する議論は、十分に時間をかけて慎重になされるべきである。また、こうした議論は、公開の場で広く市民に意見を求めた上、生活保護利用者の声を十分に聴取してなされるべきである。しかるに、厚生労働省内の一検討会が、10月19日の第1回開催からわずか1ヶ月半足らずでまとめた報告書を根拠として、基準の切り下げに踏み込むとすれば、手続的にも極めて問題が大きく、拙速に過ぎると言わざるを得ない。

検討会報告書は、低い方から1割の低所得者層の消費支出統計よりも現行生活保護基準のほうが高いことを保護基準切り下げ容認の根拠として挙げている。当連合会が昨年7月に実施した生活保護全国一斉電話相談では、福祉事務所が保護を断った理由の約66%が違法である可能性が高く、相談者を不当に追い返す、いわゆる「水際作戦」が全国各地に蔓延している事実が確認された。生活保護の「捕捉率」(制度を利用する資格のある者のうち現に利用できている者が占める割合)が極めて低く、生活保護基準以下の生活を余儀なくされている低所得者が多数存在する現状において、現実の低所得者層の収入や支出を根拠に生活保護基準を引き下げることを許せば、生存権保障水準を際限なく引き下げていくこととなる。「ワーキングプア」が多数存在する中で、生存権保障水準を上記のようなことを根拠として切り下げることは、格差と貧困の固定化をより一層強化し、努力しても報われることのない、希望のない社会を招来することにつながりかねない。

当連合会は、安易かつ拙速な生活保護基準の切り下げには断固として反対するとともに、厚生労働省及び厚生労働大臣に対し、生活保護利用者や市民の声を十分に聴取し、慎重な検討を行うことを強く求めるものである。

2007(平成19)年12月4日

日本弁護士連合会
会長 平山 正剛