イラク 空自年内撤収 イラク派兵違憲判決とのかかわり・・
2008-09-11(Thu)
とっても忙しいのですが、ブログを書くのがやめられない・・・お玉はブログ中毒でしょうか・・・
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東京新聞より
イラク空自年内撤収 政府決定 自衛隊活動終了へ
政府は十一日、イラク復興支援特別措置法に基づき、イラクに派遣している航空自衛隊を、年内をめどに撤収させることを決定、高村正彦外相らが発表した。二〇〇六年の陸上自衛隊の撤収後も継続してきた空自の活動が終われば、〇四年に始まった自衛隊のイラクでの活動は完全に終了する。
高村氏は撤収の理由を記者団に「イラク国内の状況が改善しつつあり、イラク特措法の目的を達成しつつあると認識した」と説明するとともに、空自が参加する多国籍軍の駐留の根拠である国連安保理決議が、年末に期限切れになることも指摘した。
国連決議が失効すると、活動継続にはイラク政府と新たな地位協定を個別に締結することが必要となる。だが、衆院解散が迫って政治情勢が不透明な中、協定締結のめどは立たない。
加えて、名古屋高裁が四月、空自活動に違憲判断を下したことやブッシュ米政権が駐留米軍を八千人削減する方針を打ち出したことも、撤収へ政府を後押ししたとみられる。
イラクでは、空自のC130輸送機三機がクウェートを拠点にバグダッドへ、国連と多国籍軍の兵員、物資を輸送。九月十日現在で輸送回数は計七百六十八回、輸送物資量は計約六百四十トンに上る。
そう、航空自衛隊が運んだものは「兵士」でした・・これは陸上自衛隊のサマワ撤退を期にアメリカから要請されていた。C130機っていうのはね、アメリカが開発した空挺隊員輸送用の飛行機なんだって。 これで週に4~5回、空自はアリ・アルサレム空港からバグダット空港へ多国籍軍を運んだ・・・・
アメリカ軍はこの輸送時期と重なる平成18年8月ころバグダットにおける掃討作戦を強化・・・・多くの民間人を死傷させている。
へへ・・お玉くわしいでしょ。でも、今書いたことは4月17日イラク派兵違憲判決文の中に書かれているのです。
タイムリーです
きのう、九条の心ネットワークと弁護士の会の共催で「イラク訴訟弁護団の川口創さんをお呼びして緊急学習会を行ないました・・4月17日のイラク派兵違憲判決と判決文について説明を受けたのですが、とても為になる、そして元気をもらえた学習会でした・・・
この判決の前提になる情報は日本で十分手に入る(新聞等マスコミ報道)ソースだったこと・・をふまえ、私たちにマスコミは情報をキチンと伝えない・・というマスコミ批判ばかりするのではなく、私たちが常に関心を持って事実と向き合うようにして行かねば・・という話をお聞きして、少し、反省しました。
この弁護団には3000人の支持者(コメでノリコさんがおっしゃるとおり、原告となった人が全国から3200人が正解です)がいましたが、自衛隊がらみの訴訟でありながら所謂「九条を護りたい」という観点ではなく、「今現在イラクで殺されているこども達を助けたくて」弁護団に加わった方が大勢いたそうです。
この判決が画期的だったのは、日本が戦争をしているという実態を暴いたこと。判決文を読むとイラク戦争の様子が非常に克明にわかりやすく書かれており、裁判所はイラクは泥沼化した戦争状態と認定し、バグダッドは戦闘地域と認定しています。
その上で航空自衛隊が行なっている活動は武力の行使すなわち実質的な戦争をしているとして、憲法9条第1項に違反すると認定しました・・・第1項違反てな判決はもちろんはじめてです・・憲法には戦争をしてはいけないと書いてあるのに、今、実質日本は戦争に参加している・・・・とういうコトを裁判所が認めた。すごいです。
賠償金請求は認められなかったので、裁判には負けているのですが、その判断の中で、国の行為を違憲としている・・・・一応勝訴な国は上告出来ない。
判決直後は「そんなの関係ない」とお馬鹿な発言をした航空幕僚長もいたけど、実際にはこの判決がボディーブローのように国会での議論できいてきていたようです。
この話もうチット続けようかな・・・
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コメント
やっとお約束を果たしてこの日記を私のブログで紹介することができました。
わくわく44さん
>まず、政府・防衛省の見解が入っていれば、違憲判断自体なかったということを指摘しておきます。
それはわくわく44さんの希望的観測と捉えておきます。
>「違憲行為があった」ことには変わりないのです。
了解です。
キンピーさん
まず、政府・防衛省の見解が入っていれば、違憲判断自体なかったということを指摘しておきます。
その上で申しますが、この判決を踏まえて、どうやって政府と対峙するのか、というご質問ですが、私の発言を熟読していただきたいと思います。
私がノリコさんに指摘したのは、「数字」です。
「戦闘要員の米兵を戦闘地域に派遣した」という「事実」が「1度でもある」ならば、それを指摘するだけで十分です。1万人送ろうが100人送ろうが、1年に1回だろうが100回だろうが、「違憲行為があった」ことには変わりないのです。
わくわく44さん
わくわく44さんは判決文の内容は、プロの手によるものではないから、あまり声高にいうべきではないという立場だと理解していますが、判決文は控訴人・非控訴人(政府・防衛省{プロ})の共同作業の結果であり、違憲であることが“事実"として認定されたものです。
私は保守化した議会が機能を果たしていないのだから、声高にいうべきだと思いますが、わくわく44さんの思想的立場から、この判決をご覧になられた時、政府の違憲行為にどのように対峙しますか?
効果的なものがあるのであれば、ご教示願いたいのですが。
>いえ、反動狙いです。だから少々のはみ出しがなくてはいけません。
私が述べた「反動」とは、「反戦平和の論や持説が説得力を失う状態」です。つまり、今までノリコさんやキンピーさん側にいた人が、反対側に転向するということです。
私はイラクへの自衛隊派遣は支持です。それをあえて、キンピーさんやノリコさん側に立って、あえて言っているのです。
>誰に語らせても想像の域は出ないので防衛省に語らせるのが一番です。
>もしくは元自衛官の暴露であるとか。
>出来得る限り正しい情報を共有し、その上で専門家の意見を聞くのがよろしいかと。
スパイ防止法も軍法もない日本で、軍事機密に関わるかもしれないことを発言しろ、と求めるのは、安全保障の観点からいえば危険極まりないものです。
>参考人としてではなく、政治家としてそのような人を増やせば良いということでしょうか?
そういうことではなく、『左派をもっと増やしてバランスをとらないとダメだ。』というキンピーさんのご発言が「あまり効果は期待できない」ということを言いたかったのです。
わくわく44さん
>「それだと「事実誤認」による反動が起こりますから、軍事専門家による精度の高い見解を参考にして」
いえ、反動狙いです。だから少々のはみ出しがなくてはいけません。
誰に語らせても想像の域は出ないので防衛省に語らせるのが一番です。
もしくは元自衛官の暴露であるとか。
出来得る限り正しい情報を共有し、その上で専門家の意見を聞くのがよろしいかと。
>「政治に絡めて軍事を語る専門家や評論家は、リアルポリティックスの人が多いですから、「好戦主義」と捉えられやすいですが、こういう人たちの見解を参考にした方が、むしろ「戦争回避」「武力行使回避」に役立つ意見を作ることができます。」
それは参考人としてではなく、政治家としてそのような人を増やせば良いということでしょうか?
ここに死刑廃止論を持ち込まれるのはかなり迷惑なので、夜中の投稿は表に出しません
>判決を見た方が、そう信じるに足りると判断できるところまでは、政府は何を言われても仕方ありませんよ。
それはもちろんです。「疑うな」とも「批判するな」とも、私は言うつもりもないですし、第一、紛争地という特殊事情なんて、日本の教育を受けて日本で生活していれば、「理解しろ」という方が無理というもの。
ただ、それだと「事実誤認」による反動が起こりますから、軍事専門家による精度の高い見解を参考にして、正しく理解し、ピントがずれない批判をした方がいいよ、ということです。
あと、この件に関しては、いくら左派が増えても意味はありません。政治に絡めて軍事を語る専門家や評論家は、リアルポリティックスの人が多いですから、「好戦主義」と捉えられやすいですが、こういう人たちの見解を参考にした方が、むしろ「戦争回避」「武力行使回避」に役立つ意見を作ることができます。
蛇足ですが、「9条の会」だったかのホームページで展開されていた「反戦平和のための軍事知識」で、どこかの大学教授が講演していましたが、独学で得た専門外の分野だったようで、「間違いだらけ」でしたね。
不破議長が90式戦車のことを話していましたが、これも「完全に間違った情報」です。
誤った知識で唱えると、批判された側から逆襲をくらって、持説の説得力をなくすだけですから、注意して欲しいところです。
わくわく44さん。
判決を見た方が、そう信じるに足りると判断できるところまでは、政府は何を言われても仕方ありませんよ。
ノリコさん。
ギリギリのところまで、ガンガン言っちゃってください。
ネットでもリアルでも。
政府から訴えられたら儲けものです。
つーかね。この問題で一番思ったのは『議会が機能していない』ということです。
現在、ほぼ保守二大政党政治と言って良いような状況ですが、左派をもっと増やしてバランスをとらないとダメだ。
批判じゃなくて、「気をつけて欲しいこと」ですから。
>武装勢力(最初のコメントに武装兵力、と書いてしまった!)が、過去に自衛隊がどれだけの軍人を運んだかを知ったとして、それがなんの不都合を生じさせるのか、これまた私には理解できないのです。
軍事知識がない方にしてみれば、確かに理解できないところでしょうね。お気持ちはよくわかります。
過去のデータは、現在や将来の「予測の分析」の資料となりえます。私も専門家ではないので、詳細はわかりませんが、ひとつの情報がもたらす「ヒント」は案外大きいですから、容易に公開できない部分があります。
こういうのは、医療裁判と同様、軍事の専門知識がある方の見解を踏まえた方がいいと思います。
ただ、今回の件については、人員も含めて比較的公開されていますから、特に問題があったとは私は思っていません。
>私のメモによると川口さんの講演では1年間に約1万人の米兵と言われました。
川口さんは、別に軍事の専門家じゃないですからね・・・。あの規模で1日300人というのは、神業に近いですよ。ちょっとサバ読みすぎかなと。
>判決文として引用した部分(私が「 」のなかに書いた部分)は、平成19年4月24日の衆議院本会議における阿倍首相の答弁から認定されています。言うまでもないことですが、裁判は証拠によって認定されるので、150回飛んで物資が46.5トンなら、ヒトを運んだに違いないという認定は合理的だと思います。
この首相答弁が「怪しい」んですよ。
「輸送機の発着回数の合計・国連支援活動の物資」という組み合わせでいえば、そうなりますね。
あってはならない話なんですが、国会の答弁というのは、特にこうした分野については、いい加減なのが実に多い。
専門知識がある程度ある石破さんですら、「ROEもどき」でしかないものを「ROE」と言っている状態ですからね。(軍法がないのに「部隊行動基準」は存在しえない。)
2の点については、記事違いになりますから、コメントを控えたいと思います。
キンピーさんが仰るとおり、被控訴人はこの裁判の中身(自衛隊の行為が憲法9条1項の禁止している「国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使」に当たるのか否か)について、主張・立証をしていません。少なくとも立証は一切していません。
国は、まさか違憲判決が出るとは思っていなかったのか(!!)、ひたすら門前払いをねらったようです。私は実は1審判決を読んでいない(!)ので、よくわかりませんが、「原告がこのような裁判をする権利はない」として却下を求めたようですね。(ここまでがお答えです)
それに対し控訴人側は、陸自撤退後の空自の活動内容をそれまでの内容と比較し飛躍的に増加していること・それに呼応するかのような多国籍軍が増強されたこと・そしてイラク攻撃の激化・イラク側の被害状況、などについて、それこそ集められる限りの証拠を提出しました。
これを受けて、名古屋高裁の3人の裁判官(川口さんの言葉によればごく普通の裁判官だそうです)は、「現代戦において輸送等の補給活動もまた戦闘行為の重要な要素であるといえる」「少なくとも多国籍軍の武装兵員をバグダッドへ空輸しするものについては、(政府見解に照らしても、とは書いてないが)他国による武力公使を一体化した行動であって、自らも武力の行使を行った」と評価されると判断しました。
( )に書いた政府見解とは、平成9年2月13日の大森内閣法制局長官の答弁が、他国による武力行使への参加について、他国と「一体となるようなものは自らも武力の行使を行ったとの評価を受けるもので憲法上許されないが、一体とならないものは許される」というものです。
つまり、判決では、武力攻撃隊を運んでおいて、その人達の武力攻撃に自分は関係ないよ、という理屈は通らないといっているのです。なんとわかりやすい説明なのでしょう。
控訴人、被控訴人がそれぞれ主張しあうわけで裁判官はそれを合理的に判断するプロです。
数字と行間の間に事実誤認があるとすれば、それを指摘するのは被控訴人以外にありませんから、それをしなかったのか認められなかったのか、裁判所の判断には考慮されなかったようです。
ノリコさんは裁判所の判断と控訴人の訴えを書いただけですから、コメントの内容にアンフェアでもなんでもないと思いますが。
ところでこの裁判で被控訴人は事実関係で争ったのでしょうか?判決文を読むとそのような痕跡が見えないのですが。
わくわく44さんのコメントに関して少しだけ言わせて下さいね。
1,多国籍軍の兵隊をどれだけバグダットへ輸送したのかは、国は知っていますがその全貌を明らかにしない。政府は、空自の輸送は「国際貢献」だと威張っているのだから、その内容を隠す事が私には理解できない。武装勢力(最初のコメントに武装兵力、と書いてしまった!)が、過去に自衛隊がどれだけの軍人を運んだかを知ったとして、それがなんの不都合を生じさせるのか、これまた私には理解できないのです。国際貢献の名の下に私たちの政府が何をしたのか、そのすべて明らかにすれば、わくわくさんと、このようなやりとり(運んだのはモノがヒトか、ヒトは何人運んだのか)をしなくて済む筈です。私のメモによると川口さんの講演では1年間に約1万人の米兵と言われました。
判決文として引用した部分(私が「 」のなかに書いた部分)は、平成19年4月24日の衆議院本会議における阿倍首相の答弁から認定されています。言うまでもないことですが、裁判は証拠によって認定されるので、150回飛んで物資が46.5トンなら、ヒトを運んだに違いないという認定は合理的だと思います。
2,兵士はもちろん国のため、あるいは正義のために、つまり悪をこらしめるためと思ってでかけるのです。現実には、イラクの人々の抵抗によって仲間が殺されれば、その仕返しをしたくなるし、自爆テロに脅えているので停止を求めても近づいてくる人や車は、載っている人がどのような人かは判断することなく、身を守るために発砲するのです。そして自分がしたことを振り返るようになってPTSDの後遺症に悩む人もいます。
何よりも空から爆撃するときには、武装勢力か民間人かの区別なんてできないでしょう。
(ここで来客なので、読み直しもしないで送ります。)
確かに説明が過剰でしたね。でもそれを、わざわざ掲載してくれるのは、お玉さんも寛大ですね。
「C130が空挺隊輸送用」
→「空挺隊は戦闘部隊」
→「アルジェリア独立戦争における
フランス空挺部隊のように、残虐な
拷問も行う悪の集団」
→「空挺隊=悪!」
→「自衛隊は悪の手助けをしている!」
…という印象操作に見えて、カチンと来たわけです。
私の家は大阪ですが、伊丹空港の着陸コース下に位置しますので、阪神大震災の後は、救援物資を積んだ米軍のC130が着陸するのも、よく見えたもんです。
もっともお玉さんが、→「残虐な拷問を行った、アルジェリア独立戦争におけるフランス空挺部隊」の事例をご存知なかったのなら、お詫びするしかありませんが。
私はその判決文はすでに読んでいますよ。(判例に関するものは、私は必ず読んでから批評します。読まないものは、批評しません。)
>「ほんとは前線の兵士を輸送していたんじゃないの?」と疑う
これは、川口弁護士やノリコさんたちの立場の方々が疑う、という意味です。主語が抜けていましたね、すみません。
>事実に基づいているからその事実については「間違い」と誰も言えないのです・・
今回は「たまたま、『1度でも、「前線に展開する米軍兵士を輸送したという事実」があれば』憲法違反行為があったことを証明できる」というラッキーなものでした。本当にラッキーです。
しかし、次回からは慎重にいかないと、こうしたものは、ひとつ間違えば、それこそ「間違いと専門家は指摘しまくる」裁判となっていた可能性があるんですよ。(保守系議員よりも、軍事知識のある反戦運動の人が騒ぐ可能性が高い)
その最もポピュラーなのは、医療裁判ですね。
医療や軍事といった、高度な専門性を有するものは、専門的に審判できる人員での審判を、必ず1度は行うのが望ましいのですが、現在は海難審判ぐらいしかそうしたものがありません。
実は、こうしたことに関して課題があるんです。ただ、軍法会議の設置は、最高裁が終審裁判所として担保されれば問題はなさそうですが、やはり、憲法第9条との絡みで難しいですね。
そりゃね、リンク先を次回回しにして貼らなかったのはお玉も悪いけどさあ・・とりあえず判決文くらいは読んで反証してください。ノリコさんが提示している内容は判決文に書いてあることを元にしているのですよ。
http://kamuimintara.net/sub/129_14.pdf#search='判決文 イラク派兵違憲'
>「ほんとは前線の兵士を輸送していたんじゃないの?」と疑う
裁判官が疑うだけで、違憲判決をくだしたならば、それこそ保守系議員は暴れまわるよ・・事実に基づいているからその事実については「間違い」と誰も言えないのです・・
>で、それが今回の判決にどうつながってくるんだろう?
ブログ本文内でC-130が空挺隊員輸送用となっているのを汎用輸送機だと訂正したかったのでは。確かに説明が過剰ですがね。
>彼らが武装兵力掃討という名目でイラク人を殺戮している
いや、兵員輸送をしていたとしてその兵士が無辜の民を意図的に虐殺しに出かけているわけではないでしょう。常識的に考えて。
私も憲法違反の行為はまったくなかった、という立場ではありませんので、不当判決だと思っているわけではありませんが、裁判官も弁護士も、軍事に関しては素人に近い方々ですので、ノリコさんが示した「数字」と「行間」は、おそらく事実誤認の分も含まれているんだろうな、と思います。
平成18年9月6日~平成19年3月31日の期間中、国連支援活動部分が輸送回数25回、物資2.2トン、人員延べ706人。
平成20年6月30日までに、輸送回数90回、物資43.2トン、人員延べ2738人です。
ただ、この数字は国連支援の輸送に関する数字です。
もともとのイラク特措法において実施された支援活動では、平成16年からの合計ですが、輸送回数768回、物資640トンで、人員がプラスアルファとなっています。
C-130Hに限らず、民間の輸送機やタンカー、コンテナ等も、「軽量だが、かさばるものが搭載されていた」とか、積み荷等の関係で、「輸送重量」が案外軽くなることは多々あります。
「ほんとは前線の兵士を輸送していたんじゃないの?」と疑うのは、私も、もっともだと思いますから、「それは違う」とまでは言いませんが、民間でよくあることを想起してもらいたいな、と思いますね。
反戦平和を志向し、自衛隊の海外派遣を食い止めたいというお気持ちはわかりますが、アンフェアだけはやめておかないと、中立的な人たちから快く思われないので、そのあたりは慎重に、というところです。
名古屋高裁判決は、「陸上自衛隊のサマワからの撤退を機に、アメリカからの強い要請により・・空輸活動を行うことになり・・・
平成18年7月ら平成19年3月末までの輸送回数は150回、輸送物資の送料は46.5トンであり、(そのうち国連関連の輸送支援・・・は、25回で、述べ706人の人員及び2.3トンの・・物資・・・)、従って(とは書いてないけれど)、それ以外の大多数は、武装した多国籍軍(主にアメリカ軍)の兵員であると認められる」としています。
つまりC-130H輸送機は、1回に20トンの物資を搬送できるので、運んだものが物資だけなら、20*150で3000トン(満載したとして)となりますが、現実に運んだ物資はたったの46.5トン(1回平均0.31トン)。残りはみな兵隊で、彼らが武装兵力掃討という名目でイラク人を殺戮している、その「お手伝い」をしていて、彼らの死に無関係であるといえるか? と川口弁護士は問いかけたのでした。
おっと2000字超えたかな?
紹介のOKありがとう。ちょっとマイブログが書けないのでなるべく近いうちに載せますね。
相変わらず記事に関係ないことを書くのがやめられてませんね。(慰安婦云々、この記事にとってどうでもいい話です)
>一方で自衛隊はC130が良く出来た便利な輸送機だから使ってるだけで、別に空挺隊専用というわけではありません。
で、それが今回の判決にどうつながってくるんだろう?
>C130機っていうのはね、アメリカが開発した空挺隊員輸送用の飛行機なんだって。
その言い方は、正確ではありません。 「C」とは「Cargo」の略で、貨物輸送用機を意味します。 もちろん空挺隊員輸送にも使われますが、それは任務の一部であり、貨物輸送が本来の用途です。
そもそも「空挺」って何かご存知ですか? 「空輸挺身」の略です。 「挺身」とは、身を危険にさらすこと。 本隊が敵と正面から四つに組んで戦っている最中、別働隊が敵部隊の側背に回って、挟み撃ちにするのを、「挺身隊」と呼んだのです。
挺身隊はスピードが命ですから、重火器も持って行けず、小火器と数日分の弾薬・食料だけを持って敵地に乗り込まねばならず、一つ判断を誤れば、逆に敵の大部隊に包囲されて全滅する、大変危険な任務です。
つまり挺身隊とは、高度な戦闘能力と非常な勇気を必要とされるエリート部隊であり、本隊から選抜されて挺身隊の任務を命じられるのは大変名誉なことだったのです。 日華事変などでは、この挺身隊の活躍が新聞紙上などで英雄的に報じられ、日本国民の人気を博しました。
だから戦争が激しくなって、女性も勤労動員することになると、彼女たちの士気を高めるため、「女子勤労挺身隊」というカッコ良い名前がつけられたのです。 戦後韓国では、それが誤解され、挺身隊=慰安婦とされてしまったようですが。
とにかく空挺隊(空輸挺身隊)は、パラシュート降下によって敵の背後に降り立ち、本隊と連携して敵を挟み撃ちにして、撃滅するのが任務です。 一方で自衛隊はC130が良く出来た便利な輸送機だから使ってるだけで、別に空挺隊専用というわけではありません。
名古屋高裁での判決は、「イラクでの自衛隊の活動の中には、一部だが、憲法違反等があった」という話であって、自衛隊イラク派遣そのものが憲法違反だというものではありません。
(「戦闘地域への米軍兵士や兵器の輸送についてはダメ。それ以外はOK。」ということですね。)
ゆえに、幕僚長の「そんなの関係ねぇ」は、司法判断からすれば、正解と断言できるものではないにしても、おバカとも言えるようなものでもないわけで、このあたりは冷静になってもらえれば、と思います。
もっとも、不慣れな流行語を使うもんじゃないな、という感想は抱きましたけどね。
ブログ紹介うれしいです。ありがとうございます。(*^_^*)
>お玉さんがどこかにいるはず、ときょろきょろしたのですが・・・
え~~お玉、とっても目立つところにいたのですが・・・・ノリコさんは一体どこに??
お玉さん、ここでは始めまして。
9月10日の川口創弁護士の緊急学習会では、お玉さんがどこかにいるはず、ときょろきょろしたのですが・・・
さて「弁護団の支持者3000人」の部分は、「原告となった人が全国から3200人」が正解です。つまり3000人は支持者ではなくて、自ら訴訟を起こした人たちです。原告がいてこそ弁護士は代理人として動けるのです(もちろん弁護士自身が原告になることもできますけどね)。
ちなみに弁護団は名古屋を中心に超100人とありました。
講演の内容はお玉さんのいうとおり、素晴らしかった。そこでこのブログを私のブログに紹介させて下さいね。
こちらにお邪魔してポチすることが日課となっているお玉ファンより。
>判決直後は「そんなの関係ない」とお馬鹿な発言をした航空幕僚長もいたけど、
まあ、彼の言い方は悪かったかもしれませんが、彼らにとって、例え主文で違憲『判決』が出ようとも、国民投票で撤退支持が過半数を超えようとも、派遣されている自衛隊員の信条として撤退を願ったとしても、それらに従うことができないのです。
それが、シビリアンコントロールと言うことなのでは? イラク特措法がある限り彼らはそれに従わざるを得ませんし、成立した法律に対し異見を唱えることもできないでしょうしね。
この話は、にょきさんが詳しく書かれるかな?
国連決議の期限切れとイラクの治安回復(米国の言い分)がイラク撤収の理由とすれば今後は米国と共にアフガニスタンへ行こうとするのか?
米国の言うイラクのテロ減少と治安回復は米軍の増派でゲリラ勢力の押さえ込みの効果では無い。
イラクのマリキ政権が米軍の長期駐留を好まず米軍兵士の治外法権を認める地位協定の期限限定を強硬に主張した事で反政府ゲリラ側がマリキ政権を容認する姿勢に転じた事がテロの減少となったのです。
異教徒の米軍よりも同じイラク人同士で有れば今後の国造りに希望がもてるからです。
ブッシュ大統領はイラクは安定したとして米軍8000人を削減しアフガニスタンには3000人規模を増派する方針です。
アフガニスタンでは国連決議に基づき国際治安維持部隊がゲリラ鎮圧を理由に子供を含む非武装の民間人殺傷を繰り返しています。
カルザイ政権はイラクのマリキ政権とは対照的に異教徒の民間人殺傷に異を唱えず容認する事で国民の失望を招いて旧政権タリバンの勢力拡大で窮地に立たされています。
この状況で米軍増派は益々、アフガニスタンを不安定にして泥沼化します。
自衛隊は国連決議の期限切れでイラクから撤収するとすれば次には国連決議が有効なアフガニスタン派遣を目論んでいる筈です。
中東のイスラム社会を安定させるのに最も効果的な手段は異教徒の軍隊を可能な限り削減して彼等自身の自尊心を尊重して彼等が求める支援策を提供する事です。
ペシャワール会の伊藤和也さん事件を考えればアフガニスタンへの米軍の増派も自衛隊派遣も治安安定には逆効果です。
伊藤和也さんの死を無駄にしない為にも米国追従で日本人が狙われる状況は絶対に有ってはならない事です。
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3人の死刑を執行、法務省が発表
9月11日20時35分更新
<死刑>3人の執行に抗議表明…死刑廃止議連
9月11日19時43分配信
イラク派遣に派遣されている航空自衛隊が引き上げることになった。
これについては山崎拓氏も12月以降イラク政府との契約になるので日本の自衛隊がイラクに居座る事には法律的に無理があることを言っていた。
ポチです。 台風が近づいています。 去年は、山口県の方にはまったく来なかったの
※この記事は、一部転載可です。
本日(2008年9月11日)、我が国で死刑が執行されました。
※死刑制度存廃国の現状
============================...
08年9月11日 木曜日 憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次
1・政治と選挙と官僚たち{/arrow_r/}(ここからお入り下さい)
2・何時まで続く汚染米{/arrow_r/}(ここからお入り下さい)
3・パラリンピック5 {/arrow_r/}(ここからお入り下さい)
下のURLは私の所属している護
冥王星でのわくわくコメント (東南西北)
2007-11-16 08:31:05
wakuwaku_44 とわくわく十万歳は同一人物なのでしょうか?
冥王星のブログで見つけた東O南北さん関連コメントの最新版です。何故西をOにしているのでしょうかね。
《この「東南西北」なる人物も、私...