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戦争ってどうしておこるの?3

戦争がどうしておこるのか・・お玉がタマちゃんに話した答えは切り取られた一部分に過ぎないのよね・・コメント欄で右派も左派も一生懸命タマちゃんにお話ししてくれて、本当にありがとうね。

どうして戦争がおこるのか・・考えられる理由の全てを潰していき、消し去っていけたとき・・・そのとき、本当に「平和」だけが残るのだろうか・・・

戦争をやめよう、戦争はいけないのシュプレヒコールを叫ぶ時、同時に戦争はなぜおこるのか、を考えられるようにしたいとお玉は思ったの。

コメント欄にあったけれど、世界中の人がお腹いっぱい食べられるようになったとして、それで戦争はおこらなくなるのか・・・お玉はそんなことはないと思ってる。

ほかにも、何かのため、誰かのために戦おうとおもうから、戦争がおこる・・この心理状況は確かにあり得るよね。

お金儲けにつながるから戦争をしたい人がいる・・・うん、これは伊勢崎賢治さんがいつも言ってることだよね。だから戦争よりも平和の方がお金儲けにつながる状況が生まれればこれはかえられるかも知れないね。どうかな・?

 超左翼おじさんの所ではアメリカの戦争について触れられていたけれど、もしアメリカが世界で最も豊かな国とするならば、(もちろん格差、貧困はあるとしても)なんであの国は戦争をやめられないのか・・・ああ、松竹おじさんは、なかなか厳しいことをズバリと言ってくださってます。

戦争の原因2より

いちばん大事な問題を説明できない考え方は、少なくとも普遍的な理論としては、というかどこでも通用する理論としては、十分でないどころか、正しくもないと思うんです。

(-_-)そうなんだよね・・・一番大事な問題をお玉は説明出来てないんだよなあ・・ということで、今後もタマちゃん宛のコメントを募りつつ、超左翼おじさんの記事にも注目・(渡りに舟と、丸投げ状態にしそうな予感・・いけない、いけない・・)

戦争ってどうしておこるの?1 

戦争ってどうしておこるの?2 

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(非公開コメント受付中)

ひろと様
残念ながら、そのお説は『武器回収については既に「利と欲」という視点からも考えられているのが現状です。』といは到底言えません。

性悪説に基づく「利と欲」というのは、もっと生々しいものですよ。
「武器を捨てて街を歩こう」というものでは、まだまだです。「仮に、すぐ目の前に武器があっても、それを手に取らない。なぜなら、それが得だから。」ということが実現できて、初めて「利と欲の視点で」と言えるのです。

なぜ、そこまで言えなければ意味がないのかといえば、「武装解除して生活する=年収300万円」と「武装を強固にして侵略する=年収3000万円」の2つの選択肢があった場合、迷うことなく「武装解除して生活=年収300万円」を、人道上や道徳的な理由ではなく、『いや、年収300万でもこっちがお得なのだ』という状態を作り上げて、はじめて「利と欲の視点で」といえるからです。

『子供達が兵士となって戦うのは「かわいそう」なので、少年でも扱える武器を規制しよう』というのは、肝心の子どもたちが「余計な御世話だ」「俺達を殺す気か?」となってしまっては、感情に訴えても、それが武装解除のきっかけにはならないどころか、かえって反発を招き、悪化するだけです。ひろと様のお考えも間違いとまでは言いませんが、逆に針が振れるリスクが高く「利と欲の視点からはズレている」ということを踏まえておいた方がいいかと思います。


わくわく44さんへ
小型武器の規制は小型武器の流通または生産と流通を国際社会がコントロールすることにより子供たちが武器を入手できなくすることが目的の1つです。

とはいえ、完全実施は不可能で闇ルートにより子供達が武器を手にすることはあるでしょう。その場合武装解除が行われます。武装解除するときはたいてい見返りとして職業訓練等の社会復帰支援が行われます。

伊勢崎さんが関わったアフガンでもアハティサーリ氏が関わったアチェでも武器回収と元兵士に対する社会復帰支援は行われました。、そしてアフリカでも国連や子供兵問題に取り組んでいるNGOは武器回収と社会復帰支援を行っています。

なので、武器回収については既に「利と欲」という視点からも考えられているのが現状です。ところで、小型武器の話はあくまで感情も人を動かすきっかけになるから必要との主張の例として出しただけのこと、小型武器規制を効率的に行うにはどうすればいいかという話になると他にも議論すべきことが出てくるので、特になければ、ここらへんで失礼します。


ひろと様
>感情は人を動かすきっかけになります。例えば、今国際社会において小型武器を規制する条約を成立させようとしていますが、理由のひとつに少年兵の問題があります。子供達が兵士となって戦うのは「かわいそう」なので、少年でも扱える武器を規制しようというわけです。

その条約が機能するには、「少年が武器を手にとらなくてもいい状態にする」ことが必要不可欠です。

少年自身が武器を手に取らないと、自分自身や家族が生きるか死ぬかの瀬戸際になる状態にあってしまっては、いくら条約が成立しても、「条約で規制されたから持たない」というエモーショナルになるのでしょうか?
おそらく「国際法に違反することはわかっている。でも、こうしないと、自分や家族が死ぬしか道がなくなる」ということで武器を手に取るでしょう。

「そもそも武器を手にしなくてもいい状態を作ること」が、最も大切なのであって、逆説的に言えば、9条が改正されて軍隊も戦争も憲法で認めるようになっても、「そもそも、軍隊もいらないし、戦争もやる必要ない」状態になれば、9条護憲の方々の目標は達成するのです。

一度、9条を外してお考えになることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
誤解されては困りますので、説明しますが、これは改憲に賛成せよ、というものではありません。
ひろと様のアプローチは性善説だと思います。「思いやり」などの人格面での訴求は、人間として大切なことに異論の余地はありませんから、これはこれで継続し発展させるべきです。
ただ、それは半分の人間に効果があっても、もう半分の人間には効果がありません。
ゆえに、性悪説、つまり『利と欲』で考えてみるという意味です。「争いごとを未然に防ぐ=争いの原因を潰していく」ことと「争いごとが発生したとき、話し合いで解決する=平和的解決」というわけですが、「武力に訴えない方が得だ」ということで、戦争を防ぐということですね。これでもう半分に効果をもたらす。

性善説はもちろん、性悪説で考えても9条が最もいい、ということになれば、おのずから9条護憲は強化されることになります。これもまた、選択肢であると思っていただければ、と願います。


戦争の理由
>敷島さん
そいつぁ理想論というか「誰かに責任を押し付けたい」発言ですね
世界にはサッカー大会での判定を理由にしておきる戦争もありますし
「麻薬の取り締まりをするとは許せん」てな理由で起きる戦争もあります
他にも「我々の膨張は天命」という理由で侵略戦争おきますし
あるいはノムタンのように「隣国が気に入らないから」という理由で
起きる「外交戦争」とやら(しかも国民の多くはそれを支持)だってありますし
クェート侵攻のように「借金帳消し」が目的の戦争だってあります。
あまりそういった「いかにもコッテコテの数十年前のサヨク」みたいな発言は
どうかと思うのですよ


戦争は起こさなければ起きない
戦争なんてものは「起きる」ではなく、「起こす」ものです。

自然に起きる戦争なんて、ありません。

金融資本家のエージェントによる戦争させる両陣営への仕込みテロや政治的挑発と、戦争資金調達によって、引き起こされる。


わくわく44 さんへ
>ただ憲法9条を世界に広めるだとか・・そんなことでは問題解決になるわけではありません。

そうなのかもしれませんが、9条改正反対派は9条をただ世界に広めればいいやなんて思っていませんよ。ねんのため。非暴力的手段により平和を創ることを望んでいるのです(目的)9条はその一手段です。

>女子供などの弱い人たちが犠牲になるという言葉など、生きるか死ぬかという切羽詰まった状態の前では無力です。

だから、こんな言葉は無意味とでもいいたいのでしょうか?感情は人を動かすきっかけになります。例えば、今国際社会において小型武器を規制する条約を成立させようとしていますが、理由のひとつに少年兵の問題があります。子供達が兵士となって戦うのは「かわいそう」なので、少年でも扱える武器を規制しようというわけです。


貿易や文化交流を盛んにして世界に開かれた国なら、外国の情報も沢山入って来るし、外国の人たちも自分たちと同じように泣いたり笑ったりするもんだと分かるから、そう簡単に「ぶっ殺してやる」だなんて思いませんよね。

戦前の日本でも、ジャズやアメリカ映画などは沢山入って来たし、日本人はアメリカに憧れ、アメリカが好きでした。
でも大恐慌でみんな生活が苦しく、頼みの綱の大陸市場や利権も、中国側の革命外交で脅かされる。 アメリカまで、大陸の市場や利権を手放せ、さもなきゃ石油を売らない、なんて脅迫する。
切羽詰って日本は、屈服するも滅亡、戦うも滅亡、どうせ滅亡するんなら戦って独立の気概だけは守ろうとしたんですよね。

それに対し、最初から外国の情報を制限し、国民の排外意識を煽るような政府がありますね。 北朝鮮では自分たちの正義だけが正しく、それを邪魔する日米は敵だ!と決め付ける。

人殺しも、「敵を倒すのは良いこと」
嘘つきも、「敵を欺くのは良いこと」
だと教える。 そこには万国共通の「やってはいけないこと」という基準が存在しないのです。


おじさんの疑問
タマちゃん:おじさん、昨日の話の続きを聞かせてよ。

おじさん:え~と、なんだっけ。そうそう、「どうして戦争が起こるのか 」について考えるんだったね。

タマちゃん:うん、でも戦争っていろいろな原因が組み合わさって起こるみたいだし、大人のひとが考えることを小学生の私が全部理解するのは無理だと思うな・・・

おじさん:確かに戦争の原因について網羅的に、つまり関係するいろいろなことが全部含まれるようにきちんと整理して説明するのは簡単なことではないんだよ。そういう話はおじさんには無理だから「超左翼おじさんの挑戦」にお願いするとして(おいおい)、おじさんは昨日整理したように、タマちゃんの疑問(1)と(2)に戻って考えようと思うんだ。

(1)戦争は絶対にやってはいけないことだ
(2)世界中のみんながそのことを知っている(わかっている、と言うこともできるね)

(1)と(2)をもとに考えると、誰も戦争をしようとは思わないはずだから戦争はなくなるはずだ。でも実際は、今でも世界のあちこちで戦争が起きている。それはなぜなのか? というのがタマちゃんの疑問

(3)どうして戦争が起こるのか

なんだね。

タマちゃん:そうだよ、私のクラスでもたまに「やってはいけないこと」をする人はいるけれど(けんかをしたり、宿題を忘れたり)、そういうとき先生は「もうやってはいけませんよ。わかりましたか?」って言うんだよ。それは「やってはいけないこと」だとわかった人は、もうそういうことはやらないはずだと考えているからでしょ?

おじさん:そうか、タマちゃんは「宿題を忘れることはやってはいけないことだ」とわかっているんだね。でもだからといって、「私は絶対に宿題を忘れない」って言えるかな。

タマちゃん:そりゃあ、ついうっかり忘れてしまうことや、わかっていてもさぼってしまうことはあるかもしれないけど(お母さんには、おまえは意志が弱いって怒られるんだ)・・・でもクラスには、殺人のような「絶対にやってはいけないこと」をする人はいないんだよ。私もそういうことは「絶対にしない」って言えるよ。

おじさん:確かに、少なくとも今の日本では、私たちは「ついうっかり殺してしまわないように」気をつけたり、特別な「強い意思」を持ったりしなくても、一生だれも殺さずに生きていけるよね。でも一方で、テレビでは毎日のように殺人のニュースが流れている。これはどういうことだろう? そういう人は「やってはいけないことだとわかっていないから」人を殺してしまうんだろうか?

タマちゃん:そんなことはないと思うけどなあ・・・でもだったらどうして殺人は無くならないんだろう。

おじさん:そうだね。僕たちは最初、タマちゃんの疑問(1)と(2)をもとに「誰も戦争をしようとは思わないはずだから戦争はなくなるはずだ」と思ったんだけど、どうやらもう少し深く考えてみる必要がありそうだね。

(a)「やってはいけないこと」のなかにもいくつかの種類があるようだ。
(b)私たちが「やってはいけないこと」をしないでいられるのは、「やってはいけないことだとわかって」いるからだけではなさそうだ。

明日からは、上の二つの問題について、順番に考えていこうね。

(つづく)



水を差すようですが
「戦争」以前に「争いごと」の原因そのものが複雑な糸で絡み合ってるので、話はいくらでも膨らむものです。
現に、コメント欄のレベルが高くなっていって、とても小中学生に理解できる代物にならなくなるんじゃないかなって、そんな気もします。

ここは、ひとつひとつ学んでいくしかないかなと思います。

誤解してもらいたくないのですが、私は小学生については、「単純に戦争は悲惨であり、戦争はしてはいけない」という情操教育でもいいと思っています。ごくごく単純に「話し合いで理解しあって解決しよう」というのでもいい。

ただ、「年齢を重ねるごとに」、過去の戦争の発生原因の複雑さを学び、現在の戦争の解決に取り組む矛盾と葛藤を掴み、将来の「失敗」から新たに学ぼうとする姿勢で、一歩一歩前進していくことになっていければ、時間はかかるかも知れませんし、ゼロにはならないかも知れませんが、「話し合いでの解決」「未然に武力紛争を防ぐ」という割合を増やすことにつながる最良の道なんだろうと思います。


と、なんかレベルが上がりそうになりましたが、小学生相手ならば、できるだけ身近なことで説明した方がいいかも知れませんね。


戦争の起こる要因は、大きく分けて
①経済的要因
②思想的・宗教的・民族的要因
があると思う

①は湾岸戦争前にサダム・フセインがクウェートを攻めたように、今でもイラク政府とクルド人がイラク北部で争っているように、石油そのた資源の奪い合いが多い。 太平洋戦争もそれで起こった。

②は自分を絶対正義、相手を絶対悪と見なすことから起こる。 朝鮮戦争は、金日成が半島全土を支配しなければならない、という野望から起こった。 そして今でも継続中。

ヨーロッパは何度も戦争を繰り返し、莫大な犠牲を払ってやっと、自らを絶対正義と見なす愚から卒業することができました。 日本もそれに近い所まで成熟してきたでしょう。

その点で、お玉さんが絶対正義を主張せず、右も左も相手を評価して知恵を出し合おう、と呼びかけるのは良いことだと思いますよ。


東西南北さんへ
タマちゃんには理解が難しい話ですが…。

東西南北さんが引用された「あたらしい憲法のはなし」は、アクマで日本国憲法と立憲民主主義について子供に判りやすく伝える資料であり、今回のお題である「戦争がどうしておこるのか」ということとはかなりズレている気がします。

ところで、この「六 戦争の放棄」には、「戦争を仕掛けられたとき」に関するシュチュエーションについては記述がありませんね。
それは当時存在していた占領軍、すなわち今の在日米軍の存在に関連することで、彼らが既に日本を占拠している以上、「戦争を仕掛けられたとき」に関するシュチュエーションは最早発生しないと読み取ることが出来ます。
まあ、そうでなければ、当時のGHQの嵐のような検閲攻勢を乗り切ることなど出来なかったでしょうから、仕方がありません。
「五 天皇陛下」において、「ですから私たちは、天皇陛下を私たちのまん中にしっかりとお置きして、国を治めてゆくについてごくろうのないようにしなければなりません。」とあるように、立憲民主制を最大限に肯定していることもあいまって、この「あたらしい憲法のはなし」は、後世において継続して使用されなかったのは、そこらへんがネックになっていたのかなと、私は考えました。

東西南北さん、ズレ気味でしたが、よい資料の提供、まことに有難うございました。

まあ、この投稿もお題からズレていることは否めませんが…。


はじめに
う~ん、タマちゃんも6年生になれば、日本の歴史や政治の仕組みについて(そうそう、憲法についてもね)、学校で勉強すると思うんだけど、そういうことを知らなくても、本を読んだりテレビを見たりして、今でも世界のあちこちで戦争が起きていることは知っている。そしてそれを良くないことだと思っているんだよね。その気持ちを大事にして欲しいから、おじさんもタマちゃんの疑問について一緒に考えてみることにするよ。

まずタマちゃんの疑問を整理してみよう。
(1)戦争は絶対にやってはいけないことだ
(2)世界中のみんながそのことを知っているはずなのに、戦争はなくならない
(3)どうして戦争が起こるのか
(4)どうしたら戦争は起こらなくなるのか

たぶん、タマちゃんが本当に知りたいのは(4)なんだろうね。そしてそのために(3)を考えようとしている。「どうして起こるのか」がわかれば「起こらなくする方法」がわかるかもしれない。それはとてもよい考え方だと思うよ。

でもね、最初に言っておくと、世の中にはみんなが「できたらいいな」と思っていても「絶対にできないことがわかっている」こともあるんだ。タマちゃんは「錬金術」とか「永久機関」とかいう言葉を聞いたことがあるかな? それらが「できないことがわかる」までには、長い時間とたくさんの人の努力が必要だったんだよ。

では「戦争のない世界」はどうだろう? すぐに答えが出せるような問題ではないけれど、おじさんはひょっとしたらこれも「絶対にできないこと」の一つなんじゃないかって思うんだ。少なくともそういう覚悟をしたうえで、今からタマちゃんと一緒に(3)の問題を考えていこうと思う。でないと途中で「お花畑」に迷い込んでしまいかねないからね(お花畑の意味は・・・お玉おばさんに聞いておくれ)

(つづく)



 戦争は、自分の目に見えない所で行われることに無関心になる人が多くなると起こると思うな。

 最初は互いに罵倒しあっていて、だんだん武器が苛烈になっていく。

 無関心を強制する社会の日本だけど、少しでも関心を失わないで生きることが、平和への一歩になると思いますよ。チャップリンの独裁者という映画では、そのことが鮮明に描かれていますよ。


日本の憲法と文部省発行・「あたらしい憲法のはなし」
 「あたらしい憲法のはなし」は1947年に文部省が出して、全国の中学1年生が教科書として学んだものです。1947年は戦争が終わってから2年後です。ずいぶんと昔です。だけど今と同じ星の輝く夜空と太陽が昇る青い空はありました。しかし、今とは違っていて戦争で「めちゃくちゃ」になった日本がありました。戦争の風景があったんです。みんな悲しくて泣いていました。なんで戦争が起こったんだろう?なんで戦争は人間を「めちゃくちゃ」にするんだろう?こんなふうに思っていました。これからどうして生きていったらよいのかわからないという思いです。友達や家族が死んでしまったり、大怪我をしたりしています。自分の家も燃えてしまっていてありません。食べるものも着るものもありません。あるのは今と変わらない星の輝く夜空と太陽が昇る青い空です。

 そんな悲しみに耐えて生きていたのですが、そこに現れたのが日本国憲法だった。それは悲しむ人々に夢と希望と勇気を示しました。なんで戦争が起こるのか?戦争は誰が起こすのか?日本の人々は、これからどうして戦争を無くして平和に生きていくのか?そんなことが書いてあります。

 「あたらしい憲法のはなし」という本は、全国の中学1年生が教科書として学んだものです。だから小学校4年生の「タマちゃん」には少し難しいかもしれません。でも、中学生になったらどんなことを学ぶんだろう?と希望を胸に膨らませて読んでみたらいい。なんで戦争が起こるの?戦争は誰が起こすの?日本の人々は、これからどんなふうに戦争を無くして平和に生きていくの?

 日本の憲法と「あたらしい憲法のはなし」には、こう書いてあります。少し紹介します。

 「日本国民は、ー略ー政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」

 これは日本の憲法の一番、はじめに書いてあることです。戦争は政府が起こすとあります。だから、日本の人々みんなで政府が戦争を起こさないように見張っておかなければならないってことです。見張っておかないと政府は、また戦争を始めてしまうんだ。だから、みんなで戦争を起こさない平和の政府を創るってことです。このようなことを日本の憲法は一番、はじめに言っているんだ。もう少し話してみます。

 「みなさんは日本国民のうちのひとりです。国民のひとりひとりが、かしこくなり、強くならなければ、国民ぜんたいがかしこく、また、強くなれません。国の力のもとは、ひとりひとりの国民にあります。そこで国は、この国民のとりひとりの力をはっきりとみとめて、しっかりと守ってゆくのです。そのために、国民のとりひとりに、いろいろ大事な権利があることを、憲法できめていいるのです。この国民の大事な権利のことを「基本的人権」というのです。これも憲法の中に書いてあるのです。」

 「これまであった憲法は、明治二十二年にできたもので、これは明治天皇がおつくりになって、国民にあたえられたものです。しかし、こんどのあたらしい憲法は、日本国民がじぶんでつくったもので、日本国民のぜんたいの意見で、自由につくられたものであります。この国民ぜんたいの意見を知るために、昭和二十一年四月十日に総選挙が行われ、あたらしい国民の代表がえらばれて、その人々がこの憲法をつくったのです。それで、あたらしい憲法は、国民ぜんたいでつくったということになるのです。」

 「みなさんも日本国民のひとりです。そうすれば、この憲法は、みなさんのつくったものです。みなさんは、じぶんでつくったものを、大事になさるでしょう。こんどの憲法はみなさんをふくめた国民ぜんたいのつくったものであり、国でいちばん大事な規則であるとするならば、みなさんは、国民のひとりとして、しっかりとこの憲法を守ってゆかなければなりません。そのためには、まずこの憲法に、どういうことが書いてあるかを、はっきりと知らなければなりません。」

「みなさんの中には、今度の戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。」

「そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは、「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」

「 もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国となかよくして、世界中の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。みなさん、あのおそろしい戦争が、二度と起こらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。」

 (文部省発行「あたらしい憲法のはなし」http://www.nginet.or.jp/box/newkenp.htm)

 


 


原因はいろいろあるが
「戦争」を言う前に「争いごと」を考えないといけないと思います。
「戦争」とは、「争いごとの解決法の1つ」であって、逆に言えば「争いごとを解決するとき、『武力に訴える』か『話し合いで解決する』か」の選択になるからです。

反戦平和の人たちが唱えるような「武器を持つから戦争になる」ということについては、武器を選択肢として使えない状態にしたり、あるいは、武力以外の方法の方が利益になる、という状態になれば、抑止も解決もできます。
反戦平和運動の主張は、こちらの戦争には対応できます。

ところが、「生きるか死ぬか」という切羽詰まった戦争、例えば、穀倉地帯や資源に関するものについては、ただ憲法9条を世界に広めるだとか、武器を捨てるだとか、そんなことでは問題解決になるわけではありません。
ましてや、「女子供などの弱い人たちが犠牲になる」という言葉など、「生きるか死ぬか」という切羽詰まった状態の前では無力です。

私が反戦平和運動に対して、危惧を抱いているのは、反戦平和を唱えている人ほど、伊勢崎さんや天木さんを誤解している点です。
伊勢崎さんは、そのことを承知の上で、「国政貢献は憲法9条の精神で」ということを唱えているのです。いつかテレビ番組で「正義を実現しようとすれば、内戦は終結しない。内戦を終結しようとすれば、正義が成立しない。まさに究極の二者択一だ。」と吐露していました。
天木直人さんも、「日本安全が保証されてきた理由なんて、9条か日米安保か、なんて二者択一はできない」と述べています。
お二方とも、理想と現実のギャップに苦しみながら、「それでも、どうにか実現できないものか」と考え悩みつつ活動をされています。それをネグレクトして「伊勢崎さん、素晴らしい」「天木さんを支持しよう!」というのは、逆に失礼だと思います。


戦争とは、信じていたものが裏切られた時の「怒り」として起きるものでは?
こんばんは。

 戦争って、人間の欲とかで起きるものかもしれないが…
 それは「きっかけ」にすぎず…

多分「人間不信」から起きるものでもあると思う。
 9条があってもなくても関係ないなとふと思いました(自分のブログでのやり取りとかは関係ありません)。

 



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今年も、岡まさはる記念長崎平和資料館では、南京大虐殺の生存者の方をお招きし、「長崎と南京を結ぶ集い」を開催いたします。ご高齢をおして遠く長崎まで来られ、歴史の事実を伝えていこうとされる方のその思いを直接受け止められる貴重な機会です。(以下案内より:転載...
11日の昼 野党提案で参院議決の 郵政関連法案の締結法案が 衆院の本会議で自公の反対で否決された。 記名投票ではなく 起立多数での採決である。 目視では自民の造反はなかったようだ。 写真は共同通信社  野党が提出した日本郵政グループ各社の株式売却凍結...
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Author:お玉おばさん
お玉なブログを展開する、とんでも博愛主義者。愛は海より広くそして深くありたい!と願っていたが、叶わないときは暴れる傾向にあり。昨年某国営放送局のやくざな討論番組に出たせいで、年恰好がバレちゃって・・・・・・ま、お玉に会ってみたいと思ってくださる読者の方は、お玉がいろいろな形でかかわるイベント、コンサートの会場へGO!

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基本的に愛が感じられないコメントはダメ、 (臨時追記)人が知恵熱だといってるのにばんばん記事違いなコメントをこれでもかと送ってくる愛のないものは、完璧にお玉基準的アウト。お玉基準がわからない人は、文句があればよそで愚痴いってOK !基準に対しての文句は受け付けません~~~ここはお玉のテリトリーだもん。なのでよろしく。/p>

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でも、お玉が愛を感じたら記事違い、長文、連投、暴言でも表に出すことはある・・ようは、愛です・・愛!また、TBも同じような基準で判断させて頂きます

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